自動の露出制御はオートアイリスで

オートアイリスとは、カメラの露出制御などに関する技術です。
人間の瞳は明るいところにあるものと暗いところにあるものを見るとき、自動的に虹彩を伸ばしたり、縮めたりして瞳孔の開閉をおこない、見えやすくしています。これと同じことをしているのが「オートアイリス」です。

オートアイリスは、被写体の明るさによってレンズを自動的に調節し、絞っていくメカニズムのことを指します。
新亜光学工業株式会社でも、オートアイリス製品の生産がおこなわれています。生産されている機種は11種類で、開口口径7.0mmから17.0mmです。品質に関しては、独自の体制がとられています。

例えば、オートアイリスの部品から生産過程までを独自の品質保証体制の中でおこなうなどです。この保証体制があるおかげで、豊富なシリーズ製品を用意してお客さまの要望に合わせたり、納入後のアフターフォローをしたりなどの応対もしっかりできるのです。

また、お客さまから仕様変更などのカスタマイズの要望を出された場合も、できるだけ対応するようにしています。

デジタルで制御したいならステップアイリス

ステップアイリスとは、アナログ制御のオートアイリスをデジタル制御するために開発された技術です。これは、お客さまからの要望に合わせる形で開発されました。

新亜光学工業株式会社では、駆動構造が「PMタイプの超薄型減速機付ステッピングモーターを内蔵したもの」が使われています。また、制御方式は「二相励磁またはマイクロステップ」、駆動方式は「2枚羽根直進スライド式絞り制御」です。

ラインアップには、開口口径7.8mmと8.0mmの「ステップ制御」製品が2種類、11.4mmの「大口径ステップ制御」製品が2種類ずつの合計4製品が揃っています。

ステップアイリスはデジタル制御ができるため、スマホや監視カメラなどにも使われているのが特徴です。

LANなどのネットワーク上でシステムを構築する場合もあります。そのときは、カメラ側のズームとフォーカス機能をシンクロさせます。
そうすることで、ピンポイント監視が可能になるとともに、性能の向上まで見込めるようになるのです。